身体科に就職したくないだけの看護学生が精神科を志してもいいか

身体科に就職したくないだけの看護学生が精神科を志してもいいか精神科病院への就職・転職

こんにちわー意識の低い看護師のはむです


さて「私、精神科に行きたいとは思ってるんだけど、私なんかが行っても良いのかなぁ・・・」って思っている方の中に

「だって身体科で働きたくないんだもん・・・精神科は定時で上がれるって聞くし、全然興味はないけど、ラクな職場があるなら全然そっちに行きたい」

という層の人はいるんじゃないかなって思っています

そんなの声に出して言う人はいませんが、きっとそこそこいますよね?



ということで今回は【精神科に興味も何もないけど、身体科もしくは一般病棟に就職したくない、これから働きたくないって理由だけで精神科勤務を志していいのか】というテーマで記事を書いていきたいかなと思います。

精神看護を愛してやまない看護師さんからすると「ふざけんな!」って内容になると思いますが、ご了承ください



目次

スポンサーリンク
スポンサーリンク

結論

さっそく結論から述べてしまうのですが

【精神科に興味も何もないけど、身体科もしくは一般病棟に就職したくない、これから働きたくないって理由だけで精神科勤務を志していいのか】という志望理由で精神科の門を叩くのは全然ありだと思います

というか、そのような考え方で入職してきた精神科看護師はわりと多いのかなと個人的に思っています

ライフステージよりけりでしょうが、身体科で働き続けるのには身体的、精神的、生活的に無理だと判断した看護師さんがラクだという噂を聞きつけて精神科に就職することは比較的多いです

40代看護師経験20年、精神科経験は初!みたいな人も一定数存在しています


別にそういう人たちが就職してるんだから、経験年数の浅い看護師や、看護学生が精神科の門をそういう理由で叩くのは全然有りじゃね?って個人的には思います


このような事を述べると「まだ経験浅いのに精神科行くなんて!身体科で修行を積むべき」勢が発生しますが

身体科でも知識や技術はいる科や領域により偏るでしょうし、身体科におけるジェネラリストになるには長い年月がかかるでしょうし、そんな身体科のジェネラリストがわざわざ精神科にくることも無いでしょうしって言う反論を残しておきます

精神科でも実施する看護技術は案外多いですしね

ということで【精神科に興味も何もないけど、身体科もしくは一般病棟に就職したくない、これから働きたくないって理由だけで精神科勤務を志していいのか】という理由でも全然精神科的にはウェルカムだと思うので是非是非来てくださいねー!


思っていたより楽でない精神科という職場


ただ【精神科に興味も何もないけど、身体科もしくは一般病棟に就職したくない、これから働きたくないって理由だけで精神科勤務を志していいのか】という理由で精神科に来ると

「あれ?精神科思ってたんと違うぞ?」と思う人は多いのかなと思います

そんで、数か月働いてみて離脱していく看護師さんも一定数存在します


そんな思ってたのと違う精神科像を今から書いていきたいと思います

身体的にしんどい病棟はある

精神科にも【入院患者全員全介助】みたいな病棟は存在します

【認知症病棟】及び【特殊疾患治療病棟】そして【身体合併症病棟】あたりは、高齢の精神疾患の患者さん及び認知症の患者さんが多く、身体介助や処置が多いので、わりかし忙しい病棟が多いです

そして身体科出身の看護師さんは入職の際にその病棟に回されることも多いです。身体を看れる看護師さんはそういう病棟では引く手あまたですしね。病院の方針によりけりかとも思いますが。

そして、精神科、職員数は身体科と比べ少ないです

んで「患者さんとゆっくりお話しできると思ったのに・・・思いのほか体しんどい・・・」みたいなことは多いですし、それが原因で辞めて枯れる方も少なからずいます。

また身体経験の浅い・無い看護師さんも、身体的な知識や技術が学べるからという理由で配属になることも多いので、その辺は注意しておいた方が良いかもしれません。

思ったより体はラクじゃないです

逆に、精神科でも身体的な知識が技術を学べる病棟はあるというメリットでもあるんですけどね


全然優しくない職員もいる


精神科看護師は優しいってイメージをお持ちの方も中にはいらっしゃいます

そして職員が病んだ時もサポートしてくれるだろうという期待をして入職される方も多いです


幻想です

比較的優しい人は多いし人間関係の多い精神科病棟は身体科に比べ多いのかなと思いますが

全員が全員優しいわけではありません


むしろ経験年数の長いベテランさんは多いので、必然的にお局気質な看護師さんもわりと多くいます


そして、患者さんに精神看護を提供できますが、職員に対して精神看護の視点で見ることは少ないことは多いので、病んでもサポートしてくれない人は多いですし「看護師のくせにうつになりやがって」と暴言を吐く人もいます


そして、患者さんにも看護師にもドライな看護師さんも多いです。


優しい人は比較的多めだとも思いますが、皆が皆優しいわけではないので注意してください

むしろ昔ながらの体育会気質な病院も多いので注意してくださいね


私も新人の頃は、「新人は全部やるんだよ!」と言われてきました

そんな風潮の病棟は精神科でも未だにあります


勉強しなくていいわけではない


たまに「精神科って一人一人症状が違うから勉強しなくて良いんでしょ?」という舐め腐った態度で入職してくる看護師さんもいます

そんなわけあるか馬鹿じゃねえのと言いたいですが、そういう風潮の精神科病院は存在しているので、そのような病院へ就職できたらいいですね

ただ、意識高い精神科病院も存在しています

そのような病院に入職したときに、知識の無さについていけず辞めていかれる人もごくまれにいます

私は一人しかそういう人みたことありませんが

「思ったより勉強しなきゃいけないんだね。身体の技術が生かされると思ったのに全然生かせないし。も~辞めるわ。身体のがいい」と吐き捨てて辞めていった人を見たことがあります

悲しい



思ったより給料は低い

「精神科ってラクだし、危険手当出るから給料高いんでしょ?」という理由で入職される方もいます

精神科病院の給料が高いなんて話、はるか昔の話です


収益をとれなくなってきている精神科は、わりと職員の給料を絞っている病院も多いです

初任給は高く、給与の上り幅は低い民間の精神科病院は結構あります

危険手当などない精神科もあります


また基本的に残業は無い職場が多いですが、残業代を申請するという文化もない病院も多く、残業の申請を白い目で見てくる職員もいます


「思ったより給料低かった・・・」と辞めていかれる方も多いです




身体的・精神的な暴力を受けることも多い

これは、想像の範疇かもしれませんが、患者さんからの身体的・精神的な暴力を受けることは多いです

わりと身体的な暴力については対策をきちっととればそんなに頻繁に起こるわけではないのですけども、精神的な暴力についてはわりと対策が難しい時もあります


私は今でも、その患者さんのもとに赴くのも辛いような状況になることはあります

出来る限り距離を取るようにはしますけど、それでもどうしても関わらなければならないタイミングはありますからね

私にとっては身体的な暴力より余程辛いものです



ポロリもあるよ
https://notautinurce.com/2021/07/18/seisinnsosusume/





まとめ

今回は身体科に就職したくないだけの看護学生が精神科を志してもいいかというテーマで記事を書いてみました!

個人的には邪な気持ちで精神科を志すことに関して批判することはないですし問題ないとも思っています

精神看護の従事者が増えるということのほうが私は嬉しいですしね!



ただ、自分がラクしたいからといって、患者さんたちの人生をないがしろにする看護師さんも多いのは悲しいですけどね



とりあえず門戸を叩いてみてください。駄目だったら辞めりゃ良いだけです



またね!




コメント

タイトルとURLをコピーしました