統合失調症の4つの分類【統合失調症の病型についておさらい】

精神看護の実践


精神科病院に勤務するにあたって、最も看護師が多く触れ合うことになるだろう精神疾患は【統合失調症】であると思います


さて、看護師の皆さんは、おそらく学生時代に【統合失調症の病型】というものについて習ってきていると思いますが、忘れてしまっている人も多いんじゃないのかなと思ったりします

ということで今回は【統合失調症の病型についておさらい】というテーマで記事を書いていこうと思います

「あー、そういえば病型とか昔習ったなー。忘れたわー」って方は是非ご覧ください

ぶっちゃけ現在は「統合失調症の分類を辞めよう」みたいな動きも出ているので、最近は精神科の現場でも見かけることは少なくなってきているのかなと思いますが、いまだにこの言葉をよく使われる精神科医療従事者の方もいるので、知っておいて損は無いのかなぁと思います


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統合失調症の病型

妄想型

おそらく、統合失調症をイメージする時にまず思い浮かぶのが【幻覚・妄想】ではないでしょうか

最も多いタイプでもある【妄想型統合失調症】です

好発年齢は文献によって分かれていますが、18歳~30歳以降までと幅広い範囲で発症すると言われております

症状としてはいわゆる陽性症状が主体となっています。

陽性症状への効果が高い抗精神病薬はかなり有効な統合失調症であると言われておりますが、中には中々効果の見られない患者さんもいたりします(治療抵抗性統合失調症)

なので、予後は様々だなぁといった印象です

症状が軽いうちは「この人変だなぁ」みたいな捉えられ方をされることが多いのであまり治療に結びつくことは有りませんが、症状が進むにつれて「なんかおかしいぞ??」と周りの人が気づき、精神科病院の受診を促されたりして治療が始めることが多いです。

たまに異常行動から警察に通報された後、23条通報(措置通報)がなされ、精神科病院に受診となるケースもあったりします

緊張型

続いて【緊張型統合失調症】です

精神科経験のない方はピンと来ないかもしれない病型かもしれません。

好発年齢は20代前後に急激に発症されると言われております


緊張型統合失調症の特徴は緊張病性興奮緊張病性昏迷の状態を繰り返すというものがあります

緊張病勢興奮の状態の時は、理由もなく落ち着きを失くす・大声で叫ぶ・一度話し始めると止めどなく言葉を発し続けるなどがことが多いですかね

逆に緊張病性昏迷の状態の時は、以下の症状が現れていることが多いですね

カタレプシー:同じ姿勢をとり続ける(奇妙な姿勢保持であることが多い)
反響言語・反響動作:相手の動作や言葉を反響的に模倣する
拒絶症:どんな働きかけも拒否する(食事や与薬も)
常同症:同じ行動、姿勢、言語を繰り返す

これらの症状が起こっている時に、陽性症状や陰性症状があると言われている文献もあれば、症状は無いと言っている文献もありますが、患者さんそれぞれなのかなぁと言った印象を受けます(エビデンスないです)

症状が派手で、感情的ストレスのあとに、急に緊張症状があらわれることもあるので周囲はびっくりすることはありますが、抗精神病薬や抗不安薬などで症状が消失することが多い傾向があります。

ただ、全員が全員そうでもなく、電気痙攣療法が適応になる患者さんとかもおりますかね


※俗にいう緊張病症候群とも言われますが統合失調症だけでなく、うつ病や双極性障害や他の脳器質性疾患でも発生すると言われております

これらの症状を見た時に「あ!緊張型統合失調症だ!」と思い込まないようにしましょう

解体型

続いて解体型統合失調症です

破瓜型と言った方が「あ!なんか聞いたことがある!」って看護師さんも多いのではないでしょうか。今ではこの言葉は使わないようにしようと動きはあるみたいですが、結局こちらの呼称の方が定着しているようなイメージもあります

好発年齢は「破瓜」という思春期を表す言葉が使われる通り、思春期~青年期と言われています

主な症状としては幻覚・妄想というより、感情や意欲、思考の障害が中心になってきます。

言動や行動がまとまらいなどの解体症状や、感情的な反応や意欲が乏しいといった陰性症状が目立ちますかね


予後不良であることが多いとされていますが、中には社会復帰で生活されている方もいますし、一概にそうであるとは言い切れません

統合失調症により社会で生きていくために必要な能力を身につける機会が減ってしまったことで社会復帰が遅れてしまい、結果的に社会的な予後不良になってしまうと言ったケースもあると思います

また、若年の発症であるからと言って「解体型だ」という色眼鏡で患者さんを見る看護師さんもたまにいますが、一概にそうと言えませんのでその視点は危険なのかなと思います

混合型・鑑別不能型・残遺型

病型が混ざり合っている混合型統合失調症ってのもあったりしますし

病型に当てはまらない鑑別不能型統合失調症ってのもあったりしますし

精神症状がある程度落ち着いたものの精神症状において後遺症が残っている残遺型統合失調症とかもあったりします

これらの患者さんも滅茶苦茶多いです


そもそも統合失調症の患者さんって、症状も経過も予後もバラバラですし、病型に当てはめるのもどうなのか

それに最初に当てはめた病型によって確実に予後が決まるわけではない


などなど理由でブログの冒頭に述べたように、このような分類を辞めようという動きがあります

職場次第であると思いますが、あまりこの病型を気にされていない精神科看護師は多いのかな?といった印象です


あくまでも、目の前の患者さんに対して向き合い援助や介入を考えていくのが精神科医療従事者なのかなと思っています

だから私の個人的な思いとしても知識としては知っておいて方が良いかもしれないけど、拘る必要は無いのかなと思う次第です


まとめ

今回は【統合失調症の病型についておさらい】というテーマで記事を書いて みました

書かなくても良いのかなと思ったテーマだったのですが、精神看護の教科書にも書いてある分類でしたので、一応書いてみました

精神科医療も年々変化しているものですよね。日々アップデートを欠かさずにしていきたいもんです



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