新卒精神科看護師は身体科で働くことはできる?

精神科病院への就職・転職

こんにちはー意識低い看護師のはむです

我ら新卒で精神科に入職した看護師が周りからよく言われる言葉があります

「精神科に新卒で入ったら他の職場では働けないよ!」


んで新卒で精神科で働きたい看護学生さんは悩むわけなのですが

今回はそんな「精神科で働いたらもう精神科でしか働けなくなるんだろうか・・・」という悩みに書いていこうと思います

目次

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新卒で精神科に就職してから身体科で働く看護師は案外多い


実は新卒で精神科に入職してから身体科に転職していく人は多かったりします

奨学金のお礼奉公勢ですね

精神科入職を希望していなかったけど奨学金を借りるため・・・という層は存在します

そんな人はお礼奉公が終わると身体科へ転職していきます

私の新卒で入職した病院の新卒は14人いましたが私含めて12人が身体科へ転職していきました


しかし転職していった人が全員が全員精神科に戻ってくるわけではありません

むしろ戻ってこない人の方が圧倒的に多かったです

私含めて精神科に戻ってきたのは2人でした
そのうちの一人は身体科で挫折したわけではなくて、身体科で数年働いて精神の方が楽しいと言って戻ってきた人でした


身体科を挫折して精神科に戻ってきたのは私だけでしたかね

それ以外の人たちはステージが変わっても頑張って身体科や精神特化でない訪問、高齢者施設などで勤務を続けています

勿論ねー滅茶苦茶努力したとは思うんですよ、その人たち
違う領域に飛び込んで今までと全く違う知識・技術・価値観を身に着けていくのは並大抵の努力ではないとは思います

でも「新卒で精神科に入ったら他の領域で働けなくなるよ!」という周囲の助言は嘘なのかなぁと感じる印象です


精神科に勤務したことのない人の妄言で良いんじゃないでしょうかね


もちろん新卒で身体科に就職することを勧める人は精神科に勤務している人でも多いんですけどね
ただ、働けなくなると言ったことは無いんじゃないかなとは思います

ただ、身体科で挫折して精神科に戻ってくる人もいる


しかしながら

「身体科無理でしたー!!!精神科に戻りますー!!!すみませんでしたー!!!」

という層も存在します

私です

私以外にもそのような看護師は存在します

私のように新卒とは別の精神科に転職した人もいれば、元の病院に戻る人もいます

私が新卒で働いていた病院は出戻りする看護師さんも少なからず存在していました



身体科を挫折した人間の一例


とりあえず身体科を挫折した私の1例を述べておきます

私は看護師5年目で精神科病院から神経内科単科の病院に就職しましたが4か月で辞めてしまいました

「新卒からやり直しになったなあ」

と就職してすぐに思った経験があります

長期療養されている患者さんも多いし、精神看護の専門性も生かせる職場であると踏んで転職したのですが、もう生かす暇などありませんでした


神経難病の患者さんが多く入院していたのですが、その身体的な処置やケアでいっぱいいっぱいだった覚えがあります
勿論精神科で行う身体的な看護技術もあったのですが、それだけじゃ全然通用しなかったので技術の習得からスタートです
そんな未熟な看護技術をもってして

2分おきに鳴り響くナースコール
ミリ単位の体位調整を求められ
心電図も分からねえ
血管も分からねえから採血もできねえ
人工呼吸器の管理も分からねえ
延々と続く吸引
何十人もいるPEG
精神科で浴びるものよりよほどダメージを負うような罵声
呼吸器をつけたまま命がけの風呂介助
忙しすぎて患者さんと喋る時間はない


全てが初めての経験で目が回るような忙しさでした

もーね

「耐え抜いてやろう。耐え抜いて精神科に大手を振って凱旋して、身体も強い精神科看護師として働いていこう」


なーんてことを思いながら働いていました

自分の身体と心には嘘はつけないもんですね

人生で初めてある疾患発症してしまいました

1度目を発症した際には「アラサーに近づくとこういうこともあるんだなあ」くらいに思っていましたが
2度目に立てなくなった時「これはもう、限界なんだろう。早く辞めなきゃ壊れるわ」と感じたので、さっさと退職代行を使って辞めたわけです


そんな退職代行を利用した詳しい経緯を書いた記事はこちらになります

https://notautinurce.com/2021/05/20/nstaisyokudaiko/


精神科に戻りたくなったら戻ればいい


上記の経緯で私は身体科を挫折し、精神科への凱旋を果たしました

そして今でも精神看護に携わっています

私は身体科への転職については後悔はしています無駄ではなかったとは思っています


自分のキャパシティについて知ることもできましたし、改めて患者-看護師関係の構築って大切なんだなと思った出来事もいっぱいあったので、割と現在の精神看護に対する価値観の形成にもつながっている所は大いにあると思います
そんな私の話はどうでもよいですね


もうね

身体科に行ってみたければ行けばいいと思うし、戻りたくなかったらも精神科に戻ればいいと思います


身体科で挫折するのを恐れる精神科看護師さんは中にはいますが


挫折しても良いじゃないですか
その分精神科に戻ってきたときに思いっきり精神看護の専門性を深めていけばいいだけです

上手く行きゃそのまま働いても良いですし、その知識を持って精神科に凱旋してもいいですし

あくまで選択肢が増えるか増えないかの話ってだけです


すぐに精神科に戻ってきたからといって、精神科の看護師さんで非難する人は少ないと思いますしね
どうしても気になるなら、違う精神科に転職しなおしたらいいだけですしおすし


だから、新卒精神科看護師も自分が挑戦したいと思ったら身体科に挑戦していってみよーぜーっていっつも私は思ってます
それで自分がなりたい看護師に近づけると思うんなら、行動した方が良いと思います



※過去に一人だけ、3か月くらい身体科で働いてから精神科に戻ってきて「私は身体経験がある!!」と豪語している人を見かけたことがあったのですが、それはみっともないので辞めましょう
マウントにもなりませんし、周囲から冷ややかな目で見られるだけです




まとめ

今回は「精神科で働いたらもう精神科でしか働けなくなるんだろうか・・・」というお悩みについての記事を書いてみました

まーね!!身体科への転職はクッソしんどいと思います!

でも、全然やれんことないと思います


「精神科に新卒で入ったら他の職場では働けないよ!」という妄言に左右されて行動をためらっている人がいたら

それはすっごい勿体ないと思うので、あんま気にしなくても良いと思うよ!というのが精神科看護師の意見です

では!またね!

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