こんにちはー意識低い看護師のはむです
さて、長らく人員不足に喘いでる看護師業界です。
その人員不足さから、看護師としての枠組みなら、容易に転職が出来る業界であるとも言い換えれます
看護師の有効求人倍率は2019年で2.5倍程度と言われており、一般職の1.1倍という数字に比べるとかなりの売り手市場だと言われております
しかし、いずれ【看護師飽和時代】が到来するとも言われております
今回は【看護師飽和時代】の到来に向けて看護師がどう立ち回るべきなのかというテーマで記事を書いていきたいと思います
目次
看護師飽和時代とは
「いやいや、看護師があふれかえる未来なんてあるわけじゃないじゃん、あるとしてもずっと先の話でしょ?」と言いたい人は多いと思います
現状人手不足に喘いでいる職場の方が圧倒的に多く、その実感がわかない人も多いのではないでしょうか
しかし厚生労働省は【2025年に看護師は飽和状態になる。14万人程度の看護師が余る】という試算を出しています(平成26年診療報酬改定の概要より)
この試算はあくまで【診療報酬上の変革が行われ続け、看護基準上看護師が14万人程度余る】といった試算なので、現場の人手不足感とはマッチしていないものになるのかなとは思います
さらに2020年からのコロナウイルス問題もあり、2014年に出したこの試算が試算通りの結果になるとは言いづらい状況ではあるのかなと思っています
少なくとも数年は看護師飽和時代が到来するとは考えづらいのかなとは思っています
しかし【2021年現在から15年~20年で看護師は完全に飽和状態になる】と主張する方々も多いです(ソース出せなくてすみません)
そんな未来がくるかどうかは正直分かりません。しかし
・コメディカルが飽和しつつある状況であること
・看護師養成所が急増していること(2012→2018で養成所の定員が1万3千人増:文部科学省 2019年度 看護系大学に係る基礎データより)
・昨今の病床数削減に向けた日本の動き(病院で働く看護師は全看護師の70%程度)
から鑑みるに、やっぱり【看護師飽和時代】に向けて、何も対策しないのはリスクなのかなぁと私は思っていたりしています
看護師飽和時代とは【質の高い看護師が生き残る時代】
じゃあ、2021年現在、この看護師飽和に向けて私たちはどういった取り組みをしていけばいいのか
現状以下の取り組みが推奨されているのかなと思います
- 組織の中でのし上がっていく管理職への道
- 分野にとって必要不可欠な存在となるスペシャリストへの道
- どの分野でも活躍できるジェネラリストへの道
- 訪問看護ステーション開設などに代表される独立への道
看護協会とかが推奨しているキャリアデザインって、こういうことですよね
【日本の医療・看護を前進させる】という名目でこの働き方を推奨しているとは思うのですが、その実【こういう看護師にならないと生きていけないよ】と暗示させてるんじゃないかなって個人的には思っています
そしてこの考え方を私は否定できません
非常に言い方が悪いのですが、質の低い看護師が淘汰されていき、質の高い看護師が生き残っていく
それって資本主義社会の日本において自然な構造ですよね。このような流れになっていっても仕方ありません。
平凡な看護師も飽和時代を生きていく必要がある
ただ、問題はあります
私も含め、質の低い看護師にならざるを得ない看護師も多数いるわけですし、そんな看護師もこれからも人生を生き抜いていく必要があるんです
別に、看護師として大成しよう、誰からも認められる看護師として生きようだなんて思っている人は、この看護師飽和時代に怯える必要は無いんじゃないか?とは思います。一般社会のように自分のポジショニングを見誤る人も多いかもしれませんけどね。
ただ
- 看護師として大成したいわけじゃない
- ラクな働き方の看護師として生きたい
- 生活や身体の都合上、がっつり看護師として働けない
- どんな職場でも働けるだなんて思えない
この辺の、いわゆる平凡な看護師は、今後の立ち回りについては考えていく必要はあるのかなと思います
もう一度言います
上記【平凡な看護師】は質の低い看護師とみなされ、淘汰される可能性があります
20年後、一般社会ではよく見られる、何の強みの無い中年~ベテラン看護師が組織から切り離される可能性については目を背けない方が良いと私は考えています
今から出来る【看護師飽和時代】への備えとは
それでは我ら平凡な看護師が【看護師飽和時代】に向けて現状できる事は何でしょうか
方策としては
- 看護協会などが推奨する質の高い看護師を目指し、看護一本で人生を生き抜いていく決意をする
- 看護師として働けなくなった時に向けて、立ち回りを考える
の2つがあげられるのかなと思います
看護協会が推奨する道を選ぶ場合には、先駆者は多いですし、このブログのテーマにも沿わないので説明を省かせていただきます
なので以下に 看護師として働けなくなった時に向けて、立ち回りを考える道について書いていこうと思います
立ち回りを考えるとは
もし、20年後に自分が看護師として働けなくなった、もしくは自分の望む待遇で看護師として働く選択肢を失ったときのことを想像してみてください
想像もつかないんじゃないでしょうか?
想像もつかないから【看護師業界が飽和する】なんて未来は訪れないであろうとタカを括り、思考停止しているんじゃないでしょうか?
今後どうなるか分からない未来に対して「私、看護師としてしか働けないから」というスタンスを続けるのは危険なのかなぁって思ったりします
でも、自分が看護師として以外で、どう働いているかなんて想像つきませんよね。
じゃあ次は「自分に何が出来そうなんだろう」って考えてみてはどうでしょうか?
- 趣味から収入を得られるかもしれない
- 収入が減ってもしばらく生活できる資産ならつくれそうだ
- 勉強すればこんな副業ならできるようになるかもしれない
- 独立して看護師とは違う働き方をしてみたい
- どうにも看護師以外の仕事を出来るとは思えない
などなどの想像ならできると思うんですよね
そしたら、そんな未来の自分になるために必要な知識や技術を、今から少しずつ身に着けていくような取り組みをすればいいんじゃないかなと思うんです
・趣味がお金になりそうなら、今から少しづつ趣味を極めていく。その趣味の界隈において、SNSで自分の存在を周知していく。
・将来低賃金でも生活できるような資産を作るために、資産形成などお金に関する勉強をする。
・お金になるかどうかは置いといて、実際に色んな副業をしてみる。また副業に関する勉強をする。
・独立に向けての勉強をする。
・看護師しかできないと思うのであれば、自分が組織から必要だと思われるような立ち回りについて改めて考える。
これらのことって看護師として働きながらでも出来ると思うんですよね
端的な例でいえば、私にとってこのブログもそういった取り組みの一つだったりします
【お金のかからない趣味をしたい、もし自分に何かあった時の資産を作りたい。ならブログを趣味にしよう。ブログについての勉強をしてみよう。もしブログがうまいこと言ったら副業にもなるかもしれない。ブログを趣味にするならSNSの運用にも取り組もう】こんな気持ちからブログをはじめ、現在に至るまでブログを書き続けているといった経緯があります
【看護師】という現状において最強のセーフティネットを生かして
【看護師飽和】の未来が来るとは言いましたが、2021年現在において、看護師という資格が【最強のセーフティーネット】であるという事実に変わりはありません
資格を持っているだけで、ある程度の需要が見込まれる資格なんてそうそうありません
就職転職は簡単で、しかもある程度の収入を得られる、高い水準のセーフティネットたる資格、それが現状の看護師と言う資格です
だから、まだ看護師がセーフティネットであると言える今、様々な挑戦をしてみればいいんじゃねえかなって私は思うわけです
看護師を辞めてまで挑戦する必要は無いと思います
看護師のお仕事をしながらでも、出来る範囲で副業などにトライしてみるとかどうでしょうか
それも難しいのであればせめて、様々な教養、知識を身に着けるだけでも良いと思うんです
その学んだ知識や教養が、看護師の現場で生かされるなんてこともざらですしね
とりあえず、何か本を読んでみるところから始めてみてはどうせしょう
まだ、看護師飽和時代の到来には時間があります
人間としての生きる力を身に着ける時間はいくらでもあります
失敗する猶予もあります。焦る必要もありません。看護師をいますぐ辞める必要もありません
じっくり私と一緒に生きていく力を身につけませんか?
↑上記の言葉にグッと来た人は、変なコンサルタントとかに引っかかる可能性がありますので注意してくださいね
何か副業や資産形成で相談する際には、ちゃんと信頼できる人でよろしくお願いします
忙しくて、そんな勉強する暇ないよ!って方へ
「いやいや、看護師の仕事だけで余裕ないのに、さらに上乗せして勉強とか副業とかに手を出すのは無理だよ。育児や介護など家の事情もある。生活にも余裕がない」
って主張する人は多いと思います
確かにね!家庭に関して余裕を作るのは難しいですよね!
でも看護師の仕事に関しての余裕は作ろうと思ったらいつでも作れるんじゃないですか?
余裕の無い働き方を決めているのは自分です
じゃあ、余裕のある働き方を選択する自由を持っているのも自分ですよね
身体的・精神的な負担と、給与の折り合いのつく働き方を探せば良いだけじゃないかなと思います
詳しくはこちらをご覧ください
今の辛い現状を脱するために余裕のある働き方を目指すというよりは、将来の自分のために余裕のある働き方を目指す
という視点は必要なのかなって思ったりしています
余裕のある働き方を逃げと捉える人も多いかもしれませんが、どちらかというと自分の人生を切り開くための戦略と捉えていただければいいんじゃないかなって思います
まとめ
今回は【看護師飽和時代】の到来に向けて看護師がどう立ち回るべきなのかというテーマで記事を書いてみました
私の友人であるあいさんが看護師以外の生き方を考えるという記事を書いておりますのでそちらも合わせて参考にしていただければいいかなと思います
看護師不足でも地獄、看護師飽和状態でも地獄、そんな捉え方もできるかもしれませんが、いろんな可能性を考えて行動できるようになるといいのかもしれませんね
では、またね!
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