日本一意識低い”葛藤の類型論”【患者さんを知るツール】

葛藤精神看護の実践

こんにちはー意識低い看護師のはむです


看護師の皆さんの中にこういう経験をしたことのある看護師さんいませんか?


「んもー!!!患者さんにこんだけ指導してるのに、全然響いてくれない!やってくれない!意味わかんない!!」

みたいな経験

指導的な関わりを多く必要とする領域で働く看護師さんなどは誰しも直面したことのある経験じゃないかなと思います

精神科だったりするとこんなの日常茶飯事ですよね


今回は、そんな悩みを解決できるヒントになるかもしれない理論「葛藤の類型論」について書いていきたいと思います

「えー!理論かよ!ムズイわ!!」と思った皆さん
安心してください、この記事を書いている人は意識低い看護師なので
多分そんなに難しい書き方しませんので大丈夫だと思います


では早速行ってみましょー


目次

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葛藤て何?葛藤の類型論て何?


さて、説明の前に葛藤と葛藤の類型論の説明をしていきますね


まず葛藤ってのは

同じくらいの2つ以上の欲求が存在する時
どの欲求を選択しようか悩みに悩んで
どちらを取るか決めかねている状態

ですね
これは皆さん何となくわかりますよね

ちなみにこの葛藤が長く続いた状態に生じるものが欲求不満(フラストレーション)とか呼ばれるやつです



んじゃあ葛藤の類型論て何?って話しですが

昔レヴィンさんていう社会心理学者さんが

「葛藤ってな!3種類あるんやどー!!」

って言い始めてできた理論です


葛藤は

  • 接近-接近
  • 接近-回避
  • 回避-回避

っていう何かとっつきにくそうな3種類に分けられてるみたいです

その3種類について書いていきます


接近-接近

【接近-接近】の葛藤っていうのは


「あー!あれもしたいけどこれもしたいんじゃー!!」

ってタイプの葛藤です

例を挙げると「パンケーキにしようかな!フレンチトーストにしようかな!悩むー!!」

みたいな
どっちの欲求のも近づきたい内容だって葛藤【接近-接近】です

このタイプの葛藤はあんまり申告のタイプの葛藤にはならないみたいです


パンケーキっておいしいですよね


接近-回避

【接近-回避】っていう葛藤は

「あー!あれしたいけど、あーなるのは嫌なんじゃー!!!」

ってタイプの葛藤です

例を挙げると「パンケーキ食べたい!けど食べたら太る!!どうしよ!」

みたいな
一つの対象に対して近づきたい内容と避けたい内容が戦争している葛藤【接近-回避】です

この手のタイプは対象に近づいたり離れたりする状態なので
長く続くとストレスがかかって疲労感が生じたり苦悩したりして防衛機制を引き起こすこともあります


ダイエッターなんか見てたらまさにそんな感じですよね
だからダイエットなど続かないんです
パンケーキっておいしいですよね


回避-回避

【回避-回避】っていう葛藤は

「あー!!あれはしたくないけど、しないとやべーんじゃー!嫌じゃああああ!!」

ってタイプの葛藤です

例を挙げると「パンケーキ嫌いだけど、パンケーキ皆食ってるから話題に乗れないのも嫌じゃー!!」

みたいな
一つの対象に対して2つの避けたい内容でありそれに挟まれてる葛藤【回避-回避】です

この手のタイプは深刻な不快感や頭痛、吐き気などの身体症状などが発生するため逃避する人が多いです

新人看護師などにこの葛藤を持っている人は多くいそうですね
パンケーキはおいしいですよ?


葛藤は患者さんにもある

さて
さらっと葛藤の類型論について話してみましたが、どうでした?
そんな難しい話でもないでしょ?
だれでも生じている葛藤なんである程度分かりやすいのかなとは思っています

そう、葛藤ってね、勿論患者さんにも発生してるんですよ

わりとこの辺が忘れられがちですし
なかなかアセスメントにも入ってこない部分でもあると思うんですよね



例えば服薬拒否をしている患者さんの中に

「薬は飲みたくないんじゃ!」と訴える服薬拒否・服薬中断する患者さんなどは

【薬は飲みたくないけど、退院できないのも嫌】

という逃避-逃避の葛藤を抱いているかもしれません


そんな患者さんに「薬飲みなさい!!!!」と強く【接近】、その患者さんの【回避】を強調させる結果となり、服薬拒否が続いてしまう可能性が高いです

だから看護師の皆さんは経験則で「無理やり薬飲ませようとしても、飲まないよな」とあまり【接近】しずぎないように服薬への介入を行っていきますよね

これはなんとなく皆さんも経験あるんじゃないですか?


看護師さんてどうしても【接近】を強調したがる傾向にあると思います
それで患者さんが言うこと聞いてくれたら、看護師側も管理的に楽ですしね

今回は服薬拒否を例に挙げましたが、他にも患者さんは様々な葛藤を抱え入院生活・在宅での治療生活を送っていることだと思います


退院したいけど、退院するのが不安な【接近-回避】の患者さんや
節制するのは嫌だけど、病状悪化は嫌な【回避-回避】の患者さんとかいますもんね


もしかしたらその患者さんの葛藤についてアセスメントすることができたら
介入について考えられるかもしれませんし

記事冒頭に書いた悩みの解決の糸口になるかもしれませんね


皆さん良ければまた勉強してみてくださいね



参考文献


このブログは武藤教志先生の【専門的な思考を鍛える看護のためのフレームワーク】を参考にして書いております

葛藤の類型論の他にも様々なフレームワークについて分かりやすく書いてあるのでお勧めですよー




では!!

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