突然ですが皆さんの就職した病院
初任給高かったですか?低かったですか?
昇給額は多いですか?少ないですか?
私は就職や転職の際にこの2つの項目に死ぬほど頭を悩ませた経験があります
結果私は新卒時は初任給の高さ、転職時は昇給率の高さにこだわり就職先を決定していました
ということで今回は初任給高いけど昇給額が少ない病院と初任給は低いけど昇給額は多い病院どっちかいいんだろうかというテーマで記事を書いていこうと思います
以下、初任給高いけど昇給額が少ない病院をA、初任給は低いけど昇給額は多い病院をBと表記していきます
ご了承ください
※もちろん初任給高くて昇給額が多い病院が一番いいとは思いますけどね
目次
昇給額が多い・少ないの判断基準
とりあえずAとBを比較する前に「昇給額が多い、少ないの判断基準」について書いていこうと思います
初任給についての比較はもう複雑すぎるので辞めます。ご了承ください
インフレ率から見る昇給額の判断基準
日本の経済は停滞していると言われておりますが、そんな中でも日本はちょびっとずつ経済成長しており、それにともって物価は上がっていっています
その上り幅をインフレ率(消費者物価指数)とかいったりします
2020年はコロナの影響でこのインフレ率が0.2%減となってしまいましたが
ここ10年の平均インフレ率は0.5%増だったと考えてもらえばいいと思います
世の中の物価は大体0.5%ずつ増えているんだなーくらいに思ってください
正確にいうと違ったりするのですが、もう書くのが面倒くさいので自分で調べてみてください
んで、このインフレ率を自分の年収と当てはめます
例えば年収450万の人がいたとして
450万円 × 0.005 = 22500円
この22500円が年収450万円の人の年昇給率0.5%だった時の昇給額です
さらにボーナス4か月分を加味するとして
22500円 ÷ 16 = 1406円
この1406円が年収450万円の人の1月あたり昇給額です
つまり年昇給1406円以下というのは年収450万円の人からすると
前年度と同水準の生活ができない=貧しくなっていく数値
となります
この水準以下で働いている方はよっぽど基本給が高い・手当が厚いなどの理由がなければ転職を検討した方が良い水準となります
ただ、これはあくまで最底辺であるべき水準であるので、今回この判断基準は採用しないことにします
※この数値、増税などを加味していないので
昨今の増税傾向を考えるとさらにマズイ水準です、どんどん貧困化していことが予想されます
中小企業・大企業と比較した判断基準
ここでは一般企業と比較した判断基準が、看護師の昇給率が高い・低いの判断基準になるのかなあとは思います
中小企業の平均年昇給率は1.45%とされています。ソースは忘れました。
これを先ほどの式に当てはめる(年収450万円の人の場合)と1月あたりの昇給額は4078円となります
一方大企業の平均年昇給率は2.59%とされていますので、これも先ほどの式に当てはめると1月あたりの昇給額は7284円になります
さて、病院ってどちらに当てはまるのか良く分からないのですが
就職難易度や母数の多さを鑑みるに中小企業の基準に当てはめた方が適切かなと思いますので
私の年昇給額の多さの判断基準は1月あたり4000円の昇給額というところに高い低いのボーダーラインがあるのかなあとは思っています
もちろん地域差もあるので何とも言えないのですが、あくまで日本の平均ってことでよろしくお願いします
細かい事言い出したらきりがない
ちなみに私自身今の職場の昇給率はだいたい2.2%くらいです
初任給高いけど昇給額が少ない病院
めんどくさいお金の話すみませんでした、本題に移ります
ここでは初任給高いけど昇給額が少ない病院であるA病院のメリットデメリットについて書いていこうと思います
メリット
【年数が浅いうちからある程度のキャッシュが得られる】
当たり前ですが、初任給が高いということは、年数が浅いうちから給与が高いということですよね
年数が浅い時にキャッシュがあるって強みだと思っています特に独身の方などは【自分だけの資産を形成できる時期】ですよね
- 派手に遊んで思い出という名の資産を作る
- 結婚してからは出費が難しい資格取得や自己投資のために行動できる
- 貯金や資産運用に若いうちから取り組むことが出来る
もちろん結婚・出産・育児・親の介護などのライフイベントがあっても可能ではあることだとは思うんですが、どうしても皆さんその辺に関しては及び腰になるのかなあって思います
そんな様々なことを選択できる時期に潤沢なキャッシュがあるってことはメリットです
【B病院に転職したときに基本給が変わらないまま昇給額が上がる可能性がある】
もし転職を考えた時B病院が看護師の年数も考慮してくれる病院であれば
基本給はそのままで昇給額は前の病院より上がるっていう素敵な体験ができるかもしれません
看護師年数によっては基本給も昇給額もあがってウハウハ
という体験もできるかもしれません手当によりけりだとは思いますけどね
デメリット
【給料が上がっていかないのはツライ】
A病院に長く務めた場合年数の浅い看護師と給料がそんなにかわらない!という虚しさを抱える人は多いんじゃないかなと思います
年昇給3000円の病院があった場合
看護師1年目と11年目の給料の差が月に3万しかないって
ベテランからすると辛くないですが?
また若手看護師も夢もてないですよね?
そんな給料も上がっていかないのに年を重ねると、出費せざるを得ないライフイベントというものがたびたび発生するわけです
きつくないですか?
【給料取り遣いしていると貯金しなくちゃいけなくなった時に苦しい】
先ほどメリットで【年数が浅いうちからある程度のキャッシュが得られる】と述べましたが、かといって給料取り遣いしている金銭感覚ゆるゆる看護師さんだと
「貯金しなくちゃやべえよ・・・」ってなった時に、生活水準を下げなきゃ貯金できないみたいな事態がたびたび発生します
昇給額が多ければ、生活水準を下げなくても、昇給分貯蓄できるんでラクなのですがね・・・
初任給高いけど昇給額が少ない病院
次に初任給高いけど昇給額が少ない病院であるB病院のメリットデメリットを書いていこうと思います
まあ、A病院のメリットデメリットを逆にしただけなんですけどね
メリット
【生活水準を下げずとも資産形成はしやすい】
先ほど【給料取り遣いしていると貯金しなくちゃいけなくなった時に苦しい】というA病院のデメリットを書きましたが
B病院ではその逆です
最初から少ない給与水準で生活しているので
その生活水準を上げさえしなければ、理論上その高い昇給分だけ自動的に貯蓄に上乗せすることはできます
【給料が上がってやる気出る】
年昇給7000円の病院があるとすれば
1年目と10年目の給料の差は月7万もの差になります
当然ですよね
年収に直すとボーナス4か月の場合112万円の年収の違いになります
これが年昇給3000円の職場だと年収48万円の違いにしかなりません
この差、滅茶苦茶デカいと思うんですよね
昇給率が高いB病院の方が「給料上がってるんじゃー」って気分になれるのは良いですよね
デメリット
【年数が浅い時の給料の低さに絶望する】
もう最大のデメリットですよね
初任給が少ない病院では手取りで20万を切ってくる病院も少なくありません
夜勤してようやく手取り20万を超えるみたいな病院もあります
「頑張って国家資格取ったのに、こんなもんかよ・・・」って絶望する看護師さんは多いようなイメージです
【A病院に転職した場合、損する可能性が高い】
せっかくB病院で低かった初任給を必死こいて昇給させていったのに
そんな状態でA病院に転職すると下手したら【基本給も、昇給率も下がったじゃよ・・・】となる可能性があります
給与面だけでいうとB→Aへの転職がもっともコスパの悪い転職となります
わりとその辺分かっている看護師さんも多くいるのか、やはりベテランさんが多い職場はB病院の方が多いのかなと思います
結局どっちがいいの?
初任給高いけど昇給額が少ない病院
VS
初任給低いけど昇給額が多い病院
の結果ですがもうケースバイケースですよね
定年まで働くならB病院、色々な経験をしたいならA病院ってことでいいんじゃないでしょうか?
私はA病院→B病院へと転職したタイプです
この転職で、私がB病院で定年まで働いてB病院の給与形態も変わらなかった場合
A病院で定年まで働くより1500万の生涯年収増加が見込まれています
とだけ言えば聞こえは良さそうですが、私はA病院にちょっぴり長くいたあげく、中途半端な時期にB病院に転職してしまったため
同じB病院に新卒からいた同年齢・同看護師年数の同僚と比べると私の方が生涯年収に1000万程度低くなる計算となってしまっています
あれですよね私の場合最初からB病院に行けばよかったですよね、多分
というか私がA病院にずっといた場合、前述の新卒からB病院にいた同僚と比べると2500万の生涯年収の差がついていたことに驚きを隠せませんでした
みなさん、生涯年収の計算しといた方がいいかもしれませんよ?
何か焦燥感が出てきた人用に、とりあえず看護師紹介会社一覧を貼っておきます
利用する際は、私の利用経験もリンク内にありますので、一度ご覧ください
皆様がよき選択をできますように・・・
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