こんにちはー意識低い看護師のはむです
今回も質問箱回です
先日こんな質問が来ていました!
この質問の返答が気になる場合は画像クリックでお願いします
さて、この質問には【不向き】というワードがありますが
やはり【自分が看護師に向いているか・不向きなのか】を気にしている人は多いのかなと思った印象です
そこで今回は意識低い看護師が思う【看護師に向いている人・向いていない人】について書いていこうかなと思います
それでは早速行ってみましょー
目次
看護師の向き・不向きなど存在しない
さて、早速なんですが私は【看護師の向き・不向き】って言葉がめちゃくちゃ嫌いです
【看護師に向いている人】【〇〇の領域に向いている人】なんて発信をすることに、私はすごい抵抗があります
一口に看護師と言っても、領域や職場により看護師の業務内容は全然違ってきますし
精神科だけでも【病院】【病棟機能】【病棟・訪問・外来・デイサービス】など全く違う働き方を求められるものに細分化されているというのに
そんな多種多様な働き方のある看護師という職業について、一口に【看護師に向いている人】とカテゴライズするのはナンセンスだし、それを発信するのは無責任じゃね?って思ってしまいます
精神科看護ブログを書く私が【精神科看護師に向いている人】なんて記事を書かないのはそんな理由があります
あと【向き・不向き】という言葉は【ふさわしい・ふさわしくない】なんて意味だったりしますが
世間一般でいう【看護師に向いている人!】ってやつに当てはまらない看護師さんなんぞ、山程存在していると思うんですよね
そんな山程いる看護師さんが看護師にふさわしくないのかって言われると、きっとそんなことないよなーって思います
そんなわけで【看護師の向き不向き】を論じることは嫌いですし、なんなら【看護師の向き不向き】なんてものは存在していないと思っています
自分の長所がクローズアップされるか、短所がクローズアップされるか
看護師業界に限った話では無いとは思っているんですが、職業選択を考えるときに必要な事って
【自分の志望する・勤務している職場では自分の長所がクローズアップされるのか、それとも短所がクローズアップされるのか】だと思うんですよね
その辺の考えが無い看護師・看護学生さんは非常に多いなと思っています
例えば【何か異変があった時にすぐに動くことが出来る】という長所と【雑で何か見落としがち】という短所を持っている看護師さんがいるとして
その看護師さんが勤務する職場が【雑で何か見落としがち】な短所より【何か異変があった時にすぐに動くことが出来る】という長所を必要とする職場であった場合は長所がクローズアップされるでしょうし、その逆も然りです。
急変が多い職場であれば【何か異変があった時にすぐに動くことが出来る】ことは評価されるでしょうが、急変の少ない職場であれば【何か異変があった時にすぐに動くことが出来る】という長所は評価されず【雑で何か見落としがち】という短所がクローズアップされる事は往々にしてあると思います。
また【何か異変があった時にすぐに動くことが出来る】という長所が【雑で何か見落としがち】という短所を圧倒するものだった場合は長所がクローズアップされるでしょうし、そのまた逆も然りです
見にくいですね!さーせん!
大切なのは【自分が看護師に向いているか】ということより【自分の職場では自分の長所が発揮されるのか、それとも短所が大きく出てしまうのか】ということについて考えた方が余程建設的なのかなとは思います
自分の短所がクローズアップされると予想される職場を無理に選ぶ必要は無い
看護学生さんが就職先を選ぶ際、ある程度自分で「この領域は自分の短所がクローズアップされる可能性は高い気がする・・・」ということは何となく分かるんじゃないでしょうか
端的な例は精神科です
【自分は精神疾患を持つ患者さんに引き込まれてしまう】という短所を持っていると考える看護学生や看護師さんは、短所がクローズアップされることが予想される精神科への志望は無理だと判断し、他の領域を選ぶことは多いんじゃないでしょうか
そもそも精神科を志望する看護学生は少ないと思うので良いのですが、問題は【新卒は急性期病院に就職するもの】っていう看護師間でのステレオタイプですよね
ですが、看護師全員が全員、身体科の急性期病院で長所がクローズアップされるとは限りません
なんなら「身体科では私の短所がクローズアップされる気がする・・・」という思いを抱えている看護学生さんは結構多いのではないでしょうか
そしてそんな思いを抱えたまま就職し、予想通り短所がクローズアップされたことでストレスを感じ、最悪精神疾患を患い、社会人として働くこともできなくなる看護師さんは少なからずいると思います
精神疾患を患わなかったとしても、看護師としてはもう働きたくないといいう思いから、潜在看護師となる看護師さんも多いと思います
もーね!
【自分の短所がクローズアップされることが予想される職場】を無理に選ぶ必要なんてないんですよ
私も看護学生時代「身体科は自分の悪い個性ばっかり出てろくすっぽ働ける気がしないなぁ」って感じて精神看護に従事し今でも看護師を続けることは出来ています
無理に【新卒は急性期病院】というステレオタイプに惑わされず、【自分の長所がクローズアップされることが予想される職場】という視点で、就職先を決めてもらえればなって思います
また若手看護師さんが「私が看護師向いていないからダメなんだ」と思うことは多いかもしれませんが、そう思考停止するのではなく「この職場で自分の長所はクローズアップされることはあるのだろうか、短所ばかりクローズアップされるんじゃないだろうか」という視点で一度、働き方について検討してみてはどうかなと思います
短所は長所にもなり得る
さて、ここまで読んでもらった方で、こう思っている人は多いんじゃないでしょうか
「自分の長所なんて分からねーよ!!短所しか見つけらんねーよ!!」
自己肯定感の低い看護師さんが良いので、こんな訴えも出てきそうですよね
そんな看護師さんに向けて言いたいのは【短所は長所にもなり得る】という、その辺によく転がっている言葉です
この言葉、案外馬鹿にできません
例えば先ほど【自分は精神疾患を持つ患者さんに引き込まれてしまう】という短所を持っている学生さんの例を挙げてみましたが
【自分は精神疾患を持つ患者さんに引き込まれてしまう】という短所は【共感力の高さ】という長所にも言い換えることが出来ます
精神科で働くときに【自分は精神疾患を持つ患者さんに引き込まれてしまう】という短所がクローズアップされてしまった場合、その看護師さんは非常にストレスを抱えてしまうでしょうし、精神看護から離れる原因にもなるんじゃないかなと思います
しかし【共感力の高さ】という長所がクローズアップされる場合は、鈍感な看護師さんより患者さんに対して適切な治療的関係を構築し、患者さんに対して親身に寄り添えるという武器ともなり得るわけです
このように短所と思っていたところが実は長所だったんだよ!ってことは往々にしてあると思うので「自分には短所しかねえ」と思考停止せずに、自分の長所について検討してみてはどうかなと思います
難しいですけどね!!
まとめ
今回は【看護師に向いている人・向いていない人なんかいねーよ】っていうことを書いてみました
【看護師に向いている・向いていない】というエビデンスの無いものに囚われていると、人生楽しくないよ!ってお話でした
ありがとうございましたー!
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