意識低い精神科看護師がよく精神科救急で使用する精神症状に対する看護診断一覧

kanngosindan精神看護の実践

こんにちはー意識低い看護師のはむです

精神科に従事している看護師の皆さん、看護診断は利用していますか?

今回は、【精神科救急でよく使用される精神症状に対する看護診断】というテーマで記事を書いていきたいと思います

今回は看護診断はカルペニートの看護診断第11版を元に書いていきたいかなと思います


NANDAやらゴードンにも似たような看護診断あると思いますので「カルペニードなんて知らねーよ」って人も記事を見てもらえると嬉しいです

精神科看護師だんだけでなく、精神症状の看護診断を患者さんにつけたい方や、精神科実習に行く看護学生さんなども良ければ参考にしていただければと思います


目次

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急性混乱

・診断名
 急性混乱

・診断指標(意識低い流)
 急性期の精神症状を呈している患者さん

・解説

入院時の陽性症状活発な方や双極性障害の気分アゲアゲな方、認知症周辺症状バリバリで興奮している人などにつけたりします


入院時、医療保護入院となって入院の拒否が強い人にも軽率についていたりしますが、そこのところはちょっと時間をおいてアセスメントしようよ、つけたとしてもすぐ診断変えろよ・・・というわりとツッコミどころ溢れる診断となります

急性症状から脱した人は診断変更するべきと私は思っていますが、一応3か月間はつけ続けても問題ない診断であるとも言われています


まれに救急から慢性期に転棟となった患者さんを受けるときに「なんでこの人に急性混乱ついてるん??」と思うことがよくあるので、取り扱いには注意な診断です


慢性混乱

・診断名
 慢性混乱

・診断指標(意識低い流)
 認知症などで認知機能に不可逆の低下がみられる方

・解説

主に認知症の方に私はつけます。たまに統合失調症の慢性期の方にもついてることがありますが

統合失調症の認知機能低下は不可逆ではないと私は思っているので、つけないようにしてます・・・

もちろん人格水準の低下が著しい方もいらっしゃるので、つかないことは無いともいますけどね


非効果的健康管理

・診断名
 非効果的健康管理

・診断指標(意識低い流)
 病識がない方、疾患への知識不足の方、ノンアドヒアランスの方

・解説

主に疾患や服薬に関して教育的なアプローチが必要だなあって人につけます

非効果的健康維持とは違う診断などで間違えない方が良い診断です、非効果的健康維持はどちらかというと地域で生活されている方につけるべきと主張する方が多いような印象です

セルフネグレクトっていう非効果的健康管理と似たような診断がありますが、私はあんまり使いませんかね


非効果的コーピング

・診断名
 非効果的コーピング

・診断指標(意識低い流)
 ストレスに対して適切に対処できない方・ストレスへの適応が困難な方

・解説

ストレス対処行動について教育的なアプローチが必要だなあって人につけます

防衛的コーピング
非効果的否認
非効果的衝動コントロール
不安定性衝動コントロール
気分調節障害


とか細分化されてますが、もう私意識低いので全部一緒くたにしてます

あとストレスから暴力行為に及ぶ患者さんもここに入れることが私は多いです

不安

・診断名
 不安

・診断指標(意識低い流)
 不安が強い方

・解説

うつなどで不安が強い方によくつけます

不安の訴えがなくなっても、心には不安を抱えていることが多いので、あまり軽率に診断を変えない方が無難だと私は思う診断です

うつの方で、体を動かすエネルギーも無い人につけることの多い【消耗性疲労】という看護診断があるのですが
カルペニード第11版には無くなっているので、もう不安にまとめちゃってることが多いです


コミュニケーション障害

・診断名
 コミュニケーション障害

・診断指標(意識低い流)
 コミュニケーションを上手くできず他者とかかわりがうまくできない方、対人関係の構築が難しい方

・解説

コミュニケーションに対して教育的なアプローチが必要な方につけます

私は【社会的相互作用障害】という看護診断をつけることも多かったのですが

カルペニード第11版では消されましたので、こちらの診断を使うようにしてます

あと【暴力リスク状態】って暴力リスクある人につける診断もありましたがカルペニード第11版には無いので

「暴力も非効果的コミュニケーションでいっか!」という理由で私はこの診断に統合してます

自殺リスク状態

・診断名
 自殺リスク状態

・診断指標(意識低い流)
 希死念慮がある方、自殺企図・自殺未遂が原因で入院されている方

・解説

自殺リスクが高い人につけます

希死念慮の訴えがなくなったとしても、回復期のタイミングで内に秘めたものを開放し行動化に及ぶ人がいるため私は一度付けたらあまり診断変えません

あからさまに死ぬつもりの無いリストカットやOD,訴えに対してもなんかの弾みで死んじゃう人もいるので一応つけるようにはしています


https://notautinurce.com/2021/08/28/textbooks/

まとめ

以上7つの看護診断を上げてみました

ほんとはもっとあるのですが、大体精神科救急でこの7個あったら大体包括できるんじゃねーかなって意識低い私は思っています

この診断に身体的な看護診断も追加して看護を行っていくのが精神科です

皆さんももしよかったら

良く使う看護診断についてコメントくださいね

またね!」




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