介護士は看護師の【下位互換】って思ってない?

介護士は看護師の【下位互換】って思ってない?生きるための戦略

こんにちわー意識低い看護師のはむです


さて看護師の皆さんは、介護士さんを見下していませんか?


そりゃあね!直接的な見下し方する人はそうそういないと思います

(介護士が患者のADLに意見したとき、「それは看護の領分だ!口出しするな!」と言い放った人は見たことありますけどね)


でも例えば、看護師である自分よりもよっぽど給料の高い介護士さんの存在を知った時、わりと多くの看護師は

「え?介護士なのに看護師である私より給料高いの・・・?」

と思うと思うんですよね。私もそのように思っていた時期はありました。

もう、その時点で介護士さんのこと見下しちゃってますよね

そう思う看護師さんが多い時点で【介護士は看護師の下位互換である】というステレオタイプは存在しているのかなと思います


時々発生する看護師と介護士の対立ってこういう思想から生まれてくるんじゃないかなって思いますしね




そこで今回は【介護士は看護師と全く異なる専門性を持った専門職なんだよ】ってことについて話していきたいと思います



目次

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【介護士】とは


そもそも介護士さんってどういう存在なのか。我々看護師(特に病棟看護師)は実はあやふやだったりしますよね

介護士の事を語る前に、介護って何?介護士って何?ということについて書いていきたいと思います

というかWikipediaを引用します


介護(かいご、英: nursing, elderly care)とは、障害者の生活支援をすること。あるいは高齢者・病人などを介抱し世話をすること。

介護 – Wikipedia


介護士(かいごし)は、介護職に携わるスタッフ全般を指す俗称であり正式な名称ではない。正式にはヘルパー、介護職員という。 

介護士 – Wikipedia

んで、よく一緒くたにされる介護福祉士さんについてWikipediaではこう書かれています

介護福祉士(かいごふくしし、英: Certified Care Worker)は、社会福祉士及び介護福祉士法を根拠とする国家資格。福祉系では、社会福祉士・精神保健福祉士と並ぶ、名称独占資格の国家資格である(名称に福祉士が入る三資格を、福祉系三大国家資格(通称:三福祉士)と呼ぶこともある)。社会福祉士及び介護福祉士法で位置づけられた、社会福祉業務(身体介護・生活援助など)に携わる人の国家資格である。和製英語で、ケアワーカー(CW)と呼称されている。

介護福祉士 – Wikipedia


はい、こんな感じです。


生活支援員さんとかそのような呼び方をするときもありますよね


介護士の専門性


さて、介護士経験もない精神科看護師が介護士さんの専門性を語るにはとてもとてもおこがましいことだと思いますが

意識低い精神科看護師からみた介護士さんの専門性について書いていこうと思います



んで、私から見た介護士さんって【QOLの維持・向上のプロ】であり【その人らしい生き方を支えるプロ】なんですよね


介護領域の業務の幅はとても広い

食事・間食・排泄・入浴・更衣・洗面・口腔ケア・整容・皮膚へのケア・バイタル測定・与薬・離床・買い物・レクリエーション・外出・料理・掃除・ケアプランの作成・家族への情報提供・家族との情報共有・医療機関への受診 その他諸々沢山ありますよね


「いやいや!看護師も同じ業務するじゃん!」

ってことを言いたい人も多いと思いますが

どうしても看護師って【医療行為】という看護師特有の業務負担があるので、【生活を支える】点に関しての知識や取り組みはどうしても広く浅くになりがちですよね

なんなら「死ななきゃオッケーでしょ!」なんて考えている看護師さんも少なからずいます



そんな、介護の利用者さんに深く入り込んでいき、【人生に寄り添う】という介入を行い続けるということが、私から見た介護士さんの専門性なのかなって思います

確かに看護師も似たような視点は持っているはずが、それはあくまで【医療】という視点から人に寄り添う専門職です


ですが介護士さんは【福祉】の視点から人に寄り添う、専門職なんです

その辺をはき違えがちな看護師さんは非常に多いなと思う印象にあります


介護士さんは決して看護師の下位互換ではありません

看護師とは明確に異なる【専門職】です




現職の介護士さん!勝手に意識低い精神科看護師があなたたちの事を語ってすみません!!間違っているのかもしれませんが、私からはそう見えています!

介護士さんの意見を無下にしないで

病棟で働いていると、病棟にいる介護福祉士さんが看護師に対して患者さんに関する意見をくれることがあります

その意見は福祉の視点からみて、患者さんの人生について考えた意見であることが多いです


そんな意見に対して、看護の価値観・医療の価値観しかない我々は「ん?意味分からん、なんでそんなことしなきゃいけないの?」と深く対話もせず一蹴してしまうことは往々にしてあるんじゃないだろうかと思います

んでもね?我々看護師もそんな視野の狭い事をしていて、果たして【患者さんに対しての良い看護】というものを提供しているって言えるんでしょうか?

もっと医療の視点と福祉の視点をすり合わせて、ケアを実践していくことこそが【患者さんへの介入】なんじゃないかなって勝手に私は思っています


精神科領域は社会福祉の価値観・手法を多く取り入れている領域であるはずなので、せめて精神科看護師さんだけでもそのように思ってもらえると嬉しいなあって思います



介護士さんは自分を卑下しないで

これは介護士さん側の問題もあると思うんですけど

介護士さん側も看護師に対して、引け目に感じていることも多いと思うんですよね

どうしても医療的なケアに関しては看護師に頼らざるを得ない部分もあるし、どうしても看護師さんの方が給料高いことが多いと思うので、仕方ないとは思うんですが・・・


でもそれはただただ専門分野が違うだけでしょうし、給与面に関しても看護師を大きく上回る介護士さんもいるわけですので、それが介護士の職位が看護師より劣るなんてことは無いはずです


だから、介護士さんも【私は専門職である!人生に寄り添うプロである!】ということ自覚してもらいたいなあって思います

んで、その視点からの介護士としての意向であることを看護師に伝えて、議論を酌み交わしてほしいなぁって思います


・・・ただ、利用者さんの世話だけしてりゃそれでいいだなんて思ってる、早く業務が終わる介護士こそ出来る介護士である、自分のことを専門職だと思っていない、といった介護士さんが多いのなら、多分この風潮は変わることは無いと思いますけどね



まとめ

今回は【介護士は看護師と全く異なる専門性を持った専門職なんだよ】というテーマでブログを書いてみました

何度も言いますが、これは意識低い精神科看護師の思った視点なので、現職の介護士さんから見ると「なんだこいつ」って思うことも多いかもしれません

ご了承ください

ちなみにこの「介護士、看護師から見下される問題」に関して、介護福祉士の視点から書かれている記事があります

私の師と勝手に崇めている介護福祉士のハレくんのブログ記事【対立しがち】看護師に見下される介護士の特徴3選 です


またそちらも参照していただけると嬉しいなって勝手に思っています


またね!

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